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高性能住宅の魅力とは?ローコスト住宅で後悔しないためのコツ3選

ローコスト住宅とはその名の通り、一般的な住宅に比べ、安い価格で建てる住宅のことを言います。

ローコスト住宅を売りにしている大手メーカーや全国の工務店は沢山あります。

今回は、ローコスト住宅とはどんな住宅なのか、本当にお得なのかについて解説していきます。

耐震住宅の外観

ローコスト住宅はなぜ安い?

一般的な住宅が約3,000万円だとすると、住宅価格1,000万円台の住宅をローコスト住宅と呼びます。

単純計算で2,000万円くらい安いことになります。
ローコスト住宅と一般的な住宅の価格差には、それ相応の理由があります。

住宅購入で失敗をしたくない方のために、解説をしていきます。

安いワケその1:安価な木材を使用

ローコスト住宅の価格が安い理由の一つ目は、安価な建築資材を使っていることです。例えば木材ですが住宅に使用されるものは乾燥材か未乾燥材かという違いがあります。

木材に水分が含まれている未乾燥材の場合、時間経過により木材中の水分が抜けてしまいます。
このとき、住宅に使用している木材が曲がってしまう可能性があります。木材が曲がると住宅に隙間ができるため、気密性は低下してしまいます。

高気密高断熱の住宅を建てたにも関わらず、時間経過により気密性を失ってしまう住宅もありますので、工務店を選ぶ際にはどんな木材を使っているかを把握する必要があります。

木材が乾燥していることにより割れ目が出来る特徴がありますが、これは悪いことではありません。強度には問題がなく、むしろよく乾燥された木材の家は長持ちします。
ローコスト住宅は乾燥した木材を使わないことや規格化された鉄筋のサイズしか用いないことによってコストカットしているので、注意が必要です。

安いワケその2:安価な断熱材を使用

ローコスト住宅の価格が安い理由の二つ目は、安価な断熱材を使っていることです。
多くのローコスト住宅ではグラスウールという断熱材が用いられています。
これは安くて断熱性能の高い素材だからです。

しかし、グラスウールは工務店やハウスメーカーでも扱いが難しい材料です。
誤った施工により断熱性能が失われるだけでなく、住宅の寿命自体が落ちてしまう原因にもなるので注意が必要です。

ローコスト住宅を建てる際、断熱材や施工方法などお客様の見えないところで手を抜いている工務店は非常に多いです。
ローコスト住宅を建てて後悔をしてしまった人は多いため、注意する必要があります。

安いワケその3:設備のグレードが低くなっている

ローコスト住宅の価格が安い理由の三つ目は、各種設備のグレードが低いことです。

設備のグレードが低い住宅の例として、窓サッシにペアガラスを使っていないことがあげられます。
ペアガラスとは2枚のガラスの間に空気層があるガラス窓のことです。ペアガラスを使っていれば断熱効果があり、窓の結露などを解消出来ます。

ペアガラスが使われていない住宅では、快適な暮らしがしにくくなります。
高気密高断熱の住宅に住んでいるのにも関わらず、ペアガラスがないことにより断熱性能が落ちてしまうのはもったいないです。

こうした設備のグレードが低い住宅は、高気密高断熱で建てても冬は寒い住宅、夏は暑い住宅になってしまいます。

さらに、トイレやバスルーム、キッチンなど水回りの設備のグレードも低くくなっています。

安いワケその3:営業・設計・施工の人件費をカット

ローコスト住宅の価格が安い理由の三つ目は、営業・設計・施工の人件費をカットしていることです。

土地の状況や、家族に合った暮らしをする住宅を建てようとする方には不向きです。
理由としては規格外の注文をするとその分、追加でオプション料金がかかり、想定していた金額より高くついてしまうからです。

最初から自由な設計が出来ることは想定しない方がいいでしょう。
営業の方も規格住宅のため、積極的に要望を聞いてこない可能性が高く、住んでいくうちに住みにくさがでてきます。

耐震住宅の外観

ローコスト住宅を購入して後悔してしまった事例

安いなりの理由がローコスト住宅にあることが分かりました。
次は実際にローコスト住宅を購入して、後悔した感想をご紹介します。

後悔その1:安っぽい感じがする

ローコスト住宅はシンプルで比較的人気があります。
しかし、ローコスト住宅を建てたお客様の意見として、様々な声があります。

ローコスト住宅を建てたお客様の声

・質素な感じがする
・安っぽくてかっこよくない
・メンテナンス費用が高い
・冷房を付けているのに寒い

長く暮らしたい家にならなければ、1,000万円台のローコスト住宅としても大金が無駄になります。その点はよく考えたいところです。

後悔その2:寿命が短くメンテナンスに時間がかかる

ローコスト住宅は建築資材が安価なため、劣化が早くなります。そして、その分、メンテナンス費用がかかります。

例えば、外壁は10年に1回、塗装の種類によっても違いますが金額100~150万円のメンテナンス費用がかかります。
内部の壁紙も10年に1回、金額にして50~100万円の費用がかかります。
長期的に見ると、ローコストになっていない……という場合があります。

また建て方により住宅の耐久性が異なります。
耐久性に優れた家は点ではなく面で建てているので、丈夫で長持ちします。しかし、ローコスト住宅はそこまでの性能を期待しないほうがいいでしょう。

後悔その3:住宅性能が低い

ローコスト住宅は断熱性や耐火性、耐震性などあらゆる住宅性能が低くなっています。住宅性能が低いのは暮らしやすさにとって致命的です。

一般的な住宅の夏場の気温は気温30℃以上と言われています。住宅の規模にもよりますが、月に2万5000円の光熱費がかかります。

クオリティーホームの住宅では、夏場での室内気温26~28℃以上、月の光熱費は1万円前後の実績があります。ローコスト住宅で家を建てたとしても光熱費がかさむ可能性は高いです。

後悔その4:地震や台風、災害に弱い

日本は災害大国です。年に日本の台風の頻度は平均26回、震度5以上の地震にいたっては250回以上も起きています。

その点において災害の対策をしていない住宅は危険です。
ローコスト住宅の耐震性能については各メーカーが特記していない限りは期待しないほうがいいでしょう。

後悔その5:結局、理想の家を作ることが出来ない

ローコスト住宅は設計自体が主婦にとって使いにくい家事導線をしている場合や、子供の数に合わせた設計をしていない場合があります。

これにより、理想的な住宅が遠のいてしまう可能性がローコスト住宅は高いです。間取りがあらかじめ決められているので、風土などに合わないこともあります。

せっかく貯めたお金や組んだローンで後悔しないためローコスト住宅を建てる際はしっかり考えた上で施工していく必要があります。

ローコスト住宅で後悔しないためのチェックポイント

工務店はしっかりと選ぶ

ローコスト住宅で後悔しないためにも依頼する工務店を吟味する必要があります。

見積もりの段階でしっかりと見極めることが大事です。

そして、本当にローコスト住宅を購入して後悔しないかをあらかじめ家族間などで話し合って検討しましょう。

ローコスト住宅の性能や間取りをしっかりと確認する

「ローコスト住宅を購入して後悔するかも?」と思っているならば、高性能住宅を建てている工務店に依頼をすることをお勧めします。

住宅の値段だけで判断をしない

これまで述べた内容と、ローコスト住宅を建てることによって結局、かかるコストを計算すると、高性能住宅を建てられることになるかもしれません。それを見越した住宅建築計画を立てることが必須です。

まとめ

耐震住宅の外観

こちらではローコスト住宅と一般的な住宅の比較をしてきました。
ローコスト住宅は安いという利点がある反面、使いにくさや暮らしにくさといったデメリットがあります。

そのため、ローコスト住宅を購入してしまい後悔をしてしまったお客様も多くいます。
そうならないためにも依頼をする工務店・ハウスメーカーはしっかりと選びながら検討をしてみてください。


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